独自REST APIは「カスタムコネクタ化」する

■ 概要

Power Automateでは、外部サービスや自社システムのREST APIを利用する際、
「HTTPアクション」で直接呼び出すことも可能です。

しかし、同じAPIを複数のフローで利用する場合は、
カスタムコネクタとして共通化するのが推奨設計です。


■ なぜカスタムコネクタが必要か

HTTPアクションの課題

  • URL・認証・ヘッダーを毎回記述する必要がある
  • JSON構造を都度理解する必要がある
  • フローごとに実装がバラバラになる
  • 修正時に全フローを直す必要がある

カスタムコネクタのメリット

  • 接続先(URL・認証)を一元管理できる
  • 「投稿作成」など業務単位でAPIを扱える
  • フローが読みやすくなる
  • チームで再利用できる
  • 保守性が大幅に向上する

■ サンプル:WordPress投稿API

想定シナリオ

  • フォームで記事案を登録
  • 承認後に自動投稿
  • Teamsに通知

■ APIの基本構造

エンドポイント

POST /wp-json/wp/v2/posts

リクエスト例

{
"title": "Power Automateから投稿",
"content": "<p>自動投稿テスト</p>",
"status": "draft"
}

■ カスタムコネクタ化するとこうなる

(HTTP直書きの場合)

HTTP
URL: https://example.com/wp-json/wp/v2/posts
Method: POST
Headers: Authorization, Content-Type
Body: JSON手入力

(カスタムコネクタの場合)

WordPress API - CreatePost
タイトル:入力
本文:入力
ステータス:選択

👉 業務アクションとして扱えるようになる


■ コネクタ設計例

コネクタ名

WordPress Blog API

認証方式

  • Basic認証(Application Password)

主なアクション

  • GetPosts(投稿一覧取得)
  • GetPostById(投稿取得)
  • CreatePost(投稿作成)
  • UpdatePost(投稿更新)

■ フロー構成例

  1. トリガー
     フォーム送信
  2. 承認
     記事公開の可否判断
  3. カスタムコネクタ
     CreatePost
  4. 通知
     Teamsへ投稿完了通知

■ 設計のベストプラクティス

  • 繰り返し使うAPIは必ずコネクタ化する
  • 認証情報はフローに直接書かない
  • APIは業務単位のアクション名にする
  • まず「draft」で作成 → 承認後に公開
  • エラー時は必ず通知(Teams等)

■ まとめ

👉 単発利用
→ HTTPアクションでOK

👉 継続利用・チーム利用
カスタムコネクタが必須


■ 一言で覚える

「APIは部品化しろ(=コネクタ化)」
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🧪 ハンズオン(30分)

Power Automate × WordPress

カスタムコネクタで記事を自動投稿する


🎯 目的

  • REST APIをPower Automateから利用する方法を理解する
  • カスタムコネクタの基本構築を体験する
  • 「HTTP直書き → コネクタ化」の違いを理解する

⏱ 所要時間

約30分


🧩 全体の流れ

  1. WordPressの準備(5分)
  2. カスタムコネクタ作成(10分)
  3. フロー作成(10分)
  4. 動作確認(5分)

① WordPressの準備(5分)

■ ①-1 Application Passwordを作成

WordPress管理画面にログイン

👉 ユーザー → プロフィール

「Application Passwords」欄で以下を設定

  • 名前:PowerAutomate

👉 「新しいアプリケーションパスワードを追加」

表示されたパスワードをコピー(※一度しか表示されません)


■ ①-2 API接続情報

項目内容
URLhttps://あなたのドメイン
API/wp-json/wp/v2/posts
ユーザーWordPressログインID
パスワードApplication Password

② カスタムコネクタ作成(10分)

■ ②-1 作成開始

Power Automate

👉 「データ」→「カスタムコネクタ」
👉 「新しいカスタムコネクタ」→「空白から作成」


■ ②-2 基本設定

  • コネクタ名
    👉 WordPress API

■ ②-3 一般設定

  • スキーム:https
  • ホスト:あなたのドメイン
  • ベースURL:/wp-json/wp/v2

■ ②-4 セキュリティ

  • 認証タイプ:Basic認証
  • ユーザー名:WordPressユーザー
  • パスワード:Application Password

■ ②-5 定義(重要)

👉 「新しいアクション」

アクション名

CreatePost

概要

記事を作成する


■ ②-6 リクエスト設定

  • メソッド:POST
  • URL:/posts

■ ②-7 Body設定(ここがキモ)

サンプルを貼り付け👇

{
"title": "テスト投稿",
"content": "<p>これはテストです</p>",
"status": "draft"
}

👉 「サンプルからインポート」


■ ②-8 保存 → テスト

👉 「コネクタを作成」


③ フロー作成(10分)

■ ③-1 新規フロー

👉 「インスタントクラウドフロー」

トリガー
👉 手動実行


■ ③-2 アクション追加

👉 「カスタムコネクタ」
👉 作成した WordPress API

👉 「CreatePost」


■ ③-3 パラメータ設定

項目
titlePower Automate投稿
content<p>ハンズオン成功!</p>
statusdraft

■ ③-4 保存

👉 フロー保存


④ 動作確認(5分)

■ ④-1 フロー実行

👉 「実行」


■ ④-2 WordPress確認

👉 投稿一覧を開く

👇 できていれば成功

  • タイトル:Power Automate投稿
  • ステータス:下書き

🎉 完成!


🔍 できたこと(重要)

今回やったことは実務でこう使われます👇

  • フォーム入力 → 記事自動作成
  • Excel → 商品登録
  • CSV → データ連携
  • 自社システム → API連携

⚠️ よくあるハマりポイント

❌ 401エラー

👉 ユーザー or パスワード違い

❌ 404エラー

👉 URL間違い(/wp-json抜け)

❌ SSLエラー

👉 httpではなく https


🚀 発展(時間あれば)

  • status を publish に変更 → 公開
  • カテゴリ追加
  • 画像アップロード
  • Teams通知連携

🧠 まとめ

👉 HTTPで書くと「技術」
👉 コネクタにすると「部品」


⭐ 一言

「APIはコネクタ化して使い回す」


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